『苦しかったときの話をしようか』の書評

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戦略家・マーケターの盛岡毅氏が、ビジネスの最前線で生きてきた実務家としての視点をもとに、キャリアに悩むすべての人に向けて、自分の将来や仕事のことを考える際の「考え方」を伝える一冊。

・現在キャリアに悩んでいる
・自分の将来や仕事のことを考える際の「考え方(フレームワーク)」を知りたい
・”
働くこと”の本質について見つめ直したい

このような方におすすめの書籍です。


書籍の情報


書名:
苦しかったときの話をしようか

著者:
森岡 毅

出版社:
ダイヤモンド社

発売日:
2019/4/10

ページ数:
288ページ

目次:(※開閉ボタンクリックで目次が表示されます)


はじめに 残酷な世界の〝希望〟とは何か?

第1章 やりたいことがわからなくて悩む君へ
 やりたいことがわからないのはなぜか?
 「経験がないのに考えても仕方ない」は間違い!
 君の宝物は何だろう?会社と結婚するな、職能と結婚せよ!
 大丈夫、不正解以外はすべて正解!

第2章 学校では教えてくれない世界の秘密
 そもそも人間は平等ではない
 資本主義の本質とは何か?
 君の年収を決める法則
 持たない人が、持てるようになるには?
 会社の将来性を見極めるコツ

第3章 自分の強みをどう知るか
 まずは目的を立てよう
 君の強みをどうやって見つけるのか?
 ナスビは立派なナスビになろう!

第4章 自分をマーケティングせよ!
 面接で緊張しなくなる魔法
 「MyBrand」を設計する4つのポイント
 キャリアとは、自分をマーケティングする旅である

第5章 苦しかったときの話をしようか
 劣等感に襲われるとき
 自分が信じられないものを、人に信じさせるとき
 無価値だと追い詰められるとき

第6章 自分の〝弱さ〟とどう向き合うのか?
 「不安」と向き合うには?
 「弱点」と向き合うには?
 行動を変えたいときのコツ
 未来の君へ

おわりに あなたはもっと高く飛べる!



書籍の紹介


本書は、キャリアに悩んでいる人に向けて、戦略家・マーケターの盛岡毅氏が、ビジネスの最前線で生きてきた実務家としての視点をもとに、キャリアに悩むすべての人に向けて、自分の将来や仕事のことを考える際の「考え方」を伝える書籍です。


元々は、著者が大学生である娘さんに向けたメッセージがベースになっています。

就職活動を控えるも進むべき道に悩む娘さんに向けて、著者が自身の経験を通じたアドバイスとして書き留めた内容が纏められています。


とは言え、自分の将来や仕事のことを考える際の「考え方」や、キャリア形成に関する本質的なメッセージが綴られており、キャリアに悩むすべての人に役立つ本質的な書籍です。



社会で成功を掴むためには、覚悟を持って「構造」を直視し、その本質を把握しなければなりません。

そしてキャリアにまつわる世界も、「構造」によって生み出された”残酷な真実”に満ちています。


その「構造」とは何か。


この世界は、平等な精神に根ざしているように思われます。

しかし一人で幸運を複数享受する人もいれば、一人で不運を複数背負う人も存在します。


一つひとつの事象の配分は極めて平等に”ランダム”に行なわれているが、結果には”偏り”がある。

それこそがこの世界の残酷な構造であり真実ということです。


そのような背景を踏まえ、本書は次のように説いています。


「神様のサイコロで決まった”もって生まれたもの”をどうやってより良く知り、どうやって最大限に活かし、どうやってそれぞれの目的を達成するのか?」


「そのために己の”特徴”をよく知ること特徴を強みとして発揮できる”文脈”を見つけることそして”強み”を徹底的に伸ばすこと」が重要であること。



自分の強みを理解する方法。自分自身を一つのブランドと考え、自己ブランドを設計する方法。

本書ではこのような点が具体的に解説されています。


自身のキャリア設計に向けて、多くの気づきや示唆を得ることができる一冊です。



ピックアップ(書籍から抜粋)


現実を見極め、正しい選択をすることで、人は目的に近づくことができる。そのために重要なのは、さまざまな現実を生み出している〝構造〟を明らかにすることだ。

自分の中に基準となる「軸」がなければ、やりたいことが生まれるはずも、選べるはずもない。

「経験がないのに考えても仕方ない」は間違いだ。むしろ、ちゃんと考えないから経験に踏み出せないのだ。

成功は必ず人の強みによって生み出されるのであって、決して弱みからは生まれない。その成功を生み出す強みこそが、君の「宝物」だ。

キャリア戦略とは、その人の目的達成のために、その人が持っている〝特徴〟を認識して、その特徴が強みに変わる文脈を探して泳いでいく、その勝ち筋を考えるということだ。

君がコントロールできる変数は、 ① 己の特徴の理解と、 ② それを磨く努力と、 ③ 環境の選択、最初からこの3つしかない のである。この事実を直視することは、君にとってのキャリアの勝ち筋を見つけるための大切なスタートラインになるだろう。

人生とは、まだ知らない面白いことを求めて、自分の世界を拡げていく旅のようなものだと思う。

キャリアにおいては当座の目的達成の可否がすべてではないということだ。 最も大切なのは目的の方向に向かって絶えず成長し続けることである。成長することで目的を達成する確率は上がり、諦めない限りいつかはその目的に到達できるだろう。〝挑戦しないから失敗もしない自分〟よりも、〝挑戦するから失敗してしまう自分〟の方が、圧倒的に強くなれるのだ。

変わりたいときに、うまく変われるコツとは何か? それは、 最初からすぐに変われないことを覚悟して、時間がかかることを織り込んで、変わる努力を継続することだ。

〝キャリア〟に対する個の覚醒が必要なのだ。シンプルに言えば、やりたいことを考えないことや我慢することがデフォルトになっている社会を、それぞれの〝欲〟に対して素直に旗を立てて進むことが当たり前になる社会に変えるということだ。

実践ポイント


・自分自身の強み、武器を認識するために、過去社会との関わりで気持ちよかった文脈を列挙する
・キャリア検討のために、ブランドエクイティーピラミッドを通して、自身のブランドを設計する



関連書籍


関連書籍として同じ著者による『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方』があります。


マーケティングの基礎的な知識や基礎用語の意味の理解、そして著者がP&GやUSJで働く中で体得してきた「キャリア・アップの秘訣」を学ぶのに最適な一冊です。


次の記事でご紹介していますので、よろしければご覧ください。



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最後までご覧いただきありがとうございました。